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あっこです。
A判とB判の不思議な旅 みんなに愛されてきた1:√2
Amazonで出版できる紙の本、ペーパーバック。
そのサイズの調査から始まった、A判とB判のナゾ。
この二つのことは、調べれば調べるほどとても楽しいものでした。
楽しすぎてキリがないです。沼ですね。笑
大工さんの「さしがね」
日本では、古くから1:√2の比率が愛されていることがわかりました。
紙の歴史だと、和紙の美濃紙というものが、ほぼ1:√2の比率でつくられていたそうです。
紙以外でも「白銀比」は広く愛されていて、大工さんの「さしがね」。
L型のものさしのような大工道具のひとつです。
長手と妻手(短い方)は、そのもの自体が1:√2で構成されています。
目盛りは、裏目(裏面)の1尺の指すところは、表目(表面)の「1.4142」。
(尺表記のさしがねの場合です)
昔の大工さんは、「さしがねひとつで家が建てれる」(加工道具は別。)とまで言われていた、大変すぐれもののアイテムなのだそうです。
この道具ひとつで長さだけではなく、直角以外の角度も材料に墨付けすることが可能です。
「さしがね術」
「キク術」
と言われる素晴らしい技術。
目盛りと計測方法が共通認識できるものになり、しかも美しい「1:√2」からデザインされる建造物。
それまで日本の建物にはなかったとされる「角度の数値化」という概念も加えられ、江戸時代頃には「さしがね術」で設計される建物は大人気となり、今でも多くの人に愛され続けるものとなったそうです。
しかし、例の「1:√2」は、もっと昔からありました。
法隆寺などの古くからある建物には、この1:√2のデザインが多く使用されているそうです。
「大和比」
と呼ばれて、美しい比率は、もっと昔から日本では愛されていたのですね。
日本発祥のB判規格は、何度か変更されています。
昔からある書物や、古くからある書籍の版は、現在のB判とは一致しないものがあります。
また、現在でも出版されている出版社の判型が、現在の規格とは一致していないものもあります。
私はナゾで仕方なかったのですが
これも、永く人々に愛されてきたことが理由のひとつだったんですね。
納得です。
ステキな寸法誤差ですね^^
ドイツの1:√2
西洋建築にも、古くからこの白銀比は使われています。
世界中にある美しい建造物。
美しいものには、いつも1:√2がある。
むしろこの比率があるからこそ、より愛され続けているのではなかろうか。
そんな気持ちになってきますね。
1911年に、ドイツの科学者さんが、二等分にして、さらに二等分にしても、ずっと比率が変わらないこの比率を「1:√2」という数値で表し提唱し、そこからA判というものが誕生したそうです。
当時は戦時中であったこともあり、20年ほど後に、ドイツ規格協会(旧ドイツ工業標準化委員会)により、このA判規格が標準化されます(DIN476)。
さらにその先の1947年、スイスでISO国際標準化機構が設立され、設立の翌年にこのA判の紙のサイズ規格は、ISO規格となりました(ISO216)。
何度か変更のあった日本のB判に対して、こちらのA判はドイツで誕生したときから寸法の変更は、されていないそうです。
これはこれで、すごいことですよね。
博士の導き出した数字がそのまま今に至るのですね。
AとBは再会?出会い?
そんなワケで、知れば知るほど、知りたいことがジャンジャン増える、楽しい沼のような白銀比ですが、
現在では、B判もJIS規格だけではなくISO登録もしており、A判とB判は国際的な標準としても一緒に仲良くしています。
育ってきた環境がちがうから、少しの寸法の誤差は否めないですね。
「結局、A判とB判は、どっちが先なの?」
それは、私は、知りません。
数値といったものや記録が残っていなくても、昔から人々が「美しい」と感じてきたもの。
比率の関係は、もしかしたらどっちかが教えてもらったものかもしれないし、自然と違う所で誕生したのかもしれない。
本当は知っていたら良かったのですが、正直、それはどちらでも良い気持ちになりました。笑
「良いものは良い。世界のみんなが、それを大切に守ってきている。」
それを知ることができて、とても心がポカポカと温かくなりました。
それと、私の父は、十代から大工の弟子をしていました。
さしがねの使い方を、兄弟子の仕事からチラチラと目で盗みつつ、一人前の大工を目指し、一生懸命頑張っていたのかなー!
と、若い頃から白銀比に触れて、日々努力と学びを積み重ねていた父を、大変誇らしく思いました。
Amazonで出版できる紙の本、ペーパーバックは、この何とも美しい白銀比で出版することも可能です。
ペーパーバック、出版しませんか^^?
読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた。
あっこでした。